2009年4月18日土曜日

刑事・鳴沢了「被匿」

西八王子署に飛ばされた

 堂場瞬一の「刑事・鳴沢了シリーズ」第8弾「被匿」(中公文庫)を読む。
 第7弾の「血烙」ではニューヨーク市警で研修をしていた鳴沢了は、ニューヨーク、アトランタ、フロリダと事件を追い、ひと騒動を起こした。そのペナルティ含みの人事異動で今度は西八王子署へと飛ばされた。そこには、全くやる気のない連中がたむろしていた。管内で代議士が不審死したが、捜査もろくにせず事故死と片付けられようとしていた。苛立つ鳴沢に地検から、死んだ代議士が大規模収賄事件で事情聴取される予定だったとの情報が入った。
 新潟署時代に縁があった東日新聞の記者で、小説を書く男、長瀬龍一郎が再登場する。
 代議士の死とその小説のつながりとは――。



 長瀬龍一郎が「鳴沢了シリーズ」に登場したとき、読売新聞社勤務の経験がある堂場瞬一の分身かと思ったが、どうやら草野の推理は外れだったようだ。小説のなかの架空のキャラクターであった。
2009年4月17日読了

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