2009年10月20日火曜日

篤姫が想い馳せた桜島

 横浜・みなとみらいの横浜美術館で「大・開港展―徳川将軍家と幕末明治の美術」(2009年9月19日~11月23日)を観る。
・1953年(嘉永6年)ペリーの黒船来航
・1954年(嘉永7年/安政元年)日米和親条約締結
・1958年(安政5年)5カ国と修好通商条約締結
・1959年(安政6年)横浜開港
・1967年(慶応3年)大政奉還
・1967年(慶応3年)王政復古
・1968年(明治元年)明治政府成立
黒船以降わずか15年で目まぐるしく変わった政治の激動のなかで芸術や文化もまた大いに様変わった。江戸から明治へ――伝統として残ったもの、そして新たに生み出しものを展示している。横浜開港150周年、横浜美術館開館20周年の節目の展覧会。
 出展は、
・第一章 徳川時代
・第二章 開港の時代
・第三章 明治時代
の3部から構成されている。
 特に目を引いたのは、篤姫所用の『薩州桜島真景図』(展示は9月19日から10月21日)だった。桜の咲く錦江湾から桜島を望む作品で、作者は薩摩藩の御用絵師の柳田龍雪(やなぎだ・りゅうせつ)。篤姫(天璋院)が将軍・家定に嫁ぐ折、義父・島津斉彬(しまづ・なりあきら)が故郷の思い出にと持たせたとされる。篤姫、斉彬の想いはいかばかりだったか。
×  ×  × 明治期の充実ぶりに比べて徳川将軍家の作品が物足りなかったかなぁ。
2009年10月20日観覧

0 件のコメント: