2010年1月23日土曜日

ブラタモリ浅草編に学ぶ

伝法&江戸千両トライアングル

 「ブラタモリ」1月21日放送の『浅草』編を観る。博識のタモリが独自の視点で街歩きするNHKのテレビ番組(木曜日・午後10時)が好きで毎週のように視聴している。今回は年明け初めての放送だった。
 伝法院の庭が立派なのには驚いた。非公開だが、公共放送のご威光か、許されて入園となったようだ。「東京にはいい庭園は皆無」とまで言うタモリが唯一名園かもしれないと、秘かにコネをつけ観たいと思っていたという。さすがに雑踏の浅草のど真ん中に静かに佇む“秘園”の趣(おもむき)を呈していた。

 伝法院といえば、「伝法」という言葉を思い出した。粗暴で無法な振る舞いをすることを言い、「伝法な男」などと表現するが、ここが語源だった。江戸のその昔、伝法院の寺男が寺の威光をかさにきて、境内の見世物小屋や飲食店で無法な振る舞いをしたところから、由来している。

×  ×  ×

 番組から知り得た知識だが、江戸にはかって三つの千両を稼ぐ町があったそうな。日本橋、猿若町、そして吉原だ。日本橋には魚河岸があった。1923年(大正12年)関東大震災で日本橋魚河岸が壊滅状態になり、現在の築地に移っている。猿若町は江戸三座といわれる「中村座」「市村座」「河原崎座」(森田座)があり、芝居見物の人で賑わった。吉原はご存知の花魁の色里。朝・昼・夜に千両が動く繁栄の千両町が江戸には存在した。特に猿若町、吉原、浅草寺を結んだトライアングルは江戸一番の繁華街ゾーンだった。

 なかなか勉強になる番組なのです。

0 件のコメント: