2010年6月9日水曜日

誉田哲也「ソウルケイジ」

 誉田哲也の「ソウルケイジ」(光文社文庫)を読む。「ストロベリーナイト」に続く姫川玲子シリーズの第2弾。玲子はノンキャリアながら27歳で警部補に昇進し、警視庁の花形、捜査一課殺人犯捜査十係の主任に取り立てられた。














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 多摩川土手に放置されたワンボックスカーから、血まみれの左手首が発見された。姫川玲子ら捜査一課の刑事たちが所轄と組んで捜査にあたる……。

拙ブログ「姫川玲子シリーズ」関連
「ストロベリーナイト」2010/04/25
「ソウルケイジ」2010/06/09
「シンメトリー」2011/02/26
「インビジブルレイン」2012/08/05


 玲子と同じ殺人犯捜査第十係で別班を率いる日下守警部補が『準主役』となっている。とかく勘に頼る玲子と対照的に捜査は予断を一切許さない、理詰めで手堅い。玲子には毛嫌いされているが、切れる刑事である。

 出歯で、関西弁で玲子にぞっこんの井岡博満のキャラが強烈で、『三枚目』役だ。年上の部下、菊田和男と玲子はお互いに憎からず思っている間柄で、難事件を追う中にラブロマンスも織り込まれている。
「ストロベリーナイト」では大塚真二が殉職した。その後釜として葉山則之巡査長が加わった。姫川班は、玲子以下石倉保巡査部長、菊田和男巡査部長、湯田康平巡査長と大塚巡査長の5人。
 登場する刑事はみな個性派ぞろいだ。

『父性』が一貫したテーマとして、事件当事者、日下と息子、玲子と父親の関係を通して描かれている。

×  ×  ×

 それにしても井岡ではないが、スラリとした美人、颯爽とした玲子主任に惚れてまうがな(笑)。
2010年6月8日読了ソウルケイジ (光文社文庫)

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