2010年12月28日火曜日

龍馬の幕末から江の戦国へ

伯父に信長、義兄に秀吉、義父は家康
江(ごう)」って女性を知っていますか?
 伯父に信長、義兄に秀吉、そして義父は家康――とんでもないキャリア女性。戦国随一の超セレブなのです。

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華麗な系図をザックリおさらいしましょう。

 江の母親は戦国きっての美女と謳われた市で、彼女は織田信長の妹。江の父は武将・浅井長政。市と長政の間に3姉妹が授かる。世に知られる『浅井三姉妹』で、長女が茶々(秀吉の側室・淀殿)、次女は初(京極高次の正室)、三女が江。市の血を引き揃って美人だったそうな。
 市は兄の信長の命により戦略結婚で長政に嫁ぐが、のちに信長と長政が対立し戦となり、小谷城が陥落し長政は切腹、市と三姉妹は織田家に預けられる。
 信長が本能寺の変で横死したのち、市は織田家筆頭家老の柴田勝家と再婚する。羽柴勝家が信長の後継争いで秀吉に敗れ、勝家と市は自害して果てる。三姉妹は秀吉のもとに身を寄せることになる。

 長女の茶々は秀吉の側室・淀殿となり、嫡男の豊臣秀頼を生む。大坂夏の陣で徳川方に敗れ、秀頼とともに自害したといわれている。
 次女の初は京極高次に嫁ぐ。京極家は室町幕府の侍所の長官を世襲する名門武家。

 さて、江は佐治一成に嫁ぐが、秀吉により離縁させられる。二度目の結婚相手は秀吉の甥の羽柴秀勝。秀勝は朝鮮出兵で病死する。そして当時(1595年)豊臣家の家老職にあった徳川家康の嗣子である秀忠に再々嫁する。秀吉の死後、家康が豊臣家を滅ぼし、秀忠は徳川2代将軍となる。江は秀忠の6歳年上。秀忠との間に、千姫(秀頼の正室)、家光・忠長ら2男5女を儲け、家光は3代将軍となる。
 死後に崇源院の名が贈られる。江は3度目の結婚で幸せを掴んだ。

 信長、秀吉、家康の戦国3代武将と、市と三姉妹の生涯は、戦国から徳川の幕藩体制への歴史そのものですね。

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 新年早々にNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」が始まります。江には上野樹理、茶々に宮沢りえ、初に水川あさみが扮するそうです。ちなみに信長は豊川悦司、秀吉は岸谷五朗、家康は北大路欣也、市は鈴木保奈美です。

 最近、池波正太郎の「真田太平記」、和田竜の「のぼうの城」、加藤廣の「信長の棺」「秀吉の枷」など戦国小説に興味を持ち読んでいます。
 大河ドラマ、楽しみですね。

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