2011年2月4日金曜日

小林旭の自動車ショー歌

『脱兎』如くダットサン
 散歩の途中で日産グローバル本社ギャラリー(横浜・高島町)を覗いたら、国内初の量産車「1935年ダットサン14型ロードスター」が展示されていた。※敬称略

 小林旭の歌で「自動車ショー歌」というコミックソングがある。やたら自動車メーカー名や車種名が登場するダジャレ満載の歌詞で、いつ聴いてもニヤリとさせられる。
 ♪あの娘をペットにしたくって
  ニッサンするのはパッカード

 作詞は昨年亡くなった、あの星野哲郎なのだ。歌謡界の大御所が弾けた歌詞、ちょっと意外だった。作曲は叶弦大。1964年(昭和39年)の作品。

「自動車ショー歌」に「ダットサン」が登場するが、どういう意味か以前から気になっていた。
 ♪ミンクス買うよの約束を
  キャロルと忘れてダットさん

「ミンクス」は「ミンク」か。「キャロル」は「ころっと」か。
 ネットで検索していると、『脱兎』らしいことが判明した。
 脱兎の如く逃げる。つまり、ミンクのコートを買ってやる約束を彼女にしたが、ころっと忘れ、ヤバイと脱兎のように逃げる――そんな意味なのだろう。

 そもそも「ダットサン」は、創立メンバーの田健治郎の「D」青山禄朗の「A」竹内明太郎の「T」の頭文字をとり、早く走るという意味の「脱兎」に掛けた命名とか。
 博識の星野哲郎は命名由来を知っていたのですな。さすがです。

×  ×  ×

 ついでながら、小林旭の「ダジャレソング」に「恋の山手線」がある。こちらは作詞・落語評論家の小島貞二、作曲はハマクラこと浜口庫之助だ。1964年作品。
 ♪上野オフィスのかわいい娘
  声は鶯 谷わたり

 軽快な旭節がいい。「胸の新宿 うちあけた」「素っ東京なことばかり」とか山手線の駅のダジャレ満載で、笑える。

「恋の山手線」といえば、元祖は柳亭痴楽(4代目)の落語だよね。「柳亭痴楽はいい男。鶴田浩二や錦之助それよりグ―ンといい男」なんて言っていましたっけ。

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