2011年6月2日木曜日

百花繚乱―桜・牡丹・菊・椿―展:山種美術館

四季折々の花が咲き誇っていた――東京・広尾の山種美術館で「百花繚乱―桜・牡丹・菊・椿―」展(2011年4月27日~6月5日)を観る。花を描いた絵画を所蔵のコレクションの中から、酒井抱一ら江戸後期から上村松篁ら現代まで、約50点の作品が展示されている。


目を惹いた作品
・「醍醐」奥村土牛1972年
山種所蔵の名品。醍醐寺三宝院の枝垂れ桜を描いている。淡い桜。小林古径の法要の帰りに観た桜に感動した土牛(1889年―1990年)が、10年の歳月をかけ完成させたと説明にあった。歴史好きには、豊臣秀吉の「醍醐の花見」が思い出される。秀頼、北政所、淀らと催した盛大な宴。秀吉の最後の花見となった。土牛って101歳の長寿を全うしたのですね。

・「憶昔」小倉遊亀1968年
九谷焼の徳利に山吹の花。山吹の黄色が凛と咲いていました。小倉遊亀(1895年―2000年)。

・「百花」田能村直入
春夏秋冬の花を100種類描いている。まさに百花繚乱の趣きでした。田能村直入(1814年―1907年)。

・牡丹花(墨牡丹)速水御舟1934年
御舟(1894年―1935年)の最晩年の作。黒い牡丹を墨の濃淡のよって描いている。金色の花芯が花に生命を吹き込んでいました。
2011年5月31日観覧

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