2011年7月26日火曜日

狂気の「秀次事件」:「江」

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」(第28回=秀忠に嫁げ)
そなた、嫁に行かぬか。

こたびの縁談はよい話ぞ。
ほれ、そなたは家康のことが好きであろうが……
ほれ、秀忠じゃ。
 秀吉(岸谷五朗)は江(上野樹里)に秀忠との縁談を迫った。

 淀(宮沢りえ)が拾を出産してから、秀吉は拾を溺愛する。関白を我が子に継がせたい思いが強くなる。関白の座を甥の秀次(北村有起哉)に譲ったものの、秀次の存在が疎ましくなる。
 秀吉の心中を察した石田三成(萩原聖人)は一計を企む。「秀次に謀反の動きあり」と情報を流し、秀次を高野山に追放する。そして秀吉から切腹の命が下る。
 さらに妻妾子どもを処刑する。秀次の存在を消すかのように、住まいの聚楽第を焼き払うのだった。

×  ×  ×

*秀次事件
 文禄4年(1595年)73日。秀次は謀反の疑いをかけられ、高野山に追放された。8日に秀次は釈明のため伏見城に出向くが、対面できなかった。15日秀吉から秀次に切腹の命令が下り、同日自害した。
 そして82日には、三条河原で妻妾子ども、侍女ら39名が処刑された。秀次の聚楽第も破却された。
「秀次事件」の真相は、謀反説、酒色におぼれ殺生を繰り返した奇人説など諸説あるが、秀吉の我が子可愛さの暴走・狂気がさせたをことは間違いないようです。

×  ×  ×

 それにしてもドラマの江は行動する女性です。利休のとき同様に秀次にも切腹を留まるよう説得しました。いずれも徒労に終わりましたが……
 三成の脇差を抜きとり自らの喉に置き、秀次に会うことを迫った江。これってドラマとはいえやりすぎだよね。脚本の筆がすべったようですな。

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