2014年1月21日火曜日

下村観山展:横浜美術館

*栴檀は双葉より芳し__10歳の絵に感嘆。    

  明治時代から昭和初期にかけて活躍した日本画家「下村観山展」を横浜・みなとみらいの横浜美術館で観る。観山の生誕140年記念であり岡倉天心の生誕150年・没後100年記念。
開催=2013年12月7日〜2014年2月11日。

* 展示構成    
第1章  狩野派の修行  
第2章  東京美術学校から
             初期日本美術院  
第3章  ヨーロッパ留学
                 と文展  
第4章  再興日本美術院  

*下村観山(しもむら かんざん)
1873(明治6)年ー1930(昭和5)年。日本画家。紀州徳川家に代々仕える能楽師の家に生まれる。幼いころから絵の才能を示し、日本初の美術学校(現 東京芸術大学)に学び、岡倉天心の薫陶を受ける。同期に横山大観、1年後輩に菱田春草。洋画の表現を取り入れ、独自の絵画をつくりあげた。

×     ×     ×  

早熟の画家なんですな、観山さんは。
10歳や12歳に描いた作品が展示されていますが、
とんでもなく上手い。

* 栴檀(せんだん)は双葉より芳し__  
香木の栴檀(白檀)は双葉のときから芳香を放つ、
   ⇨ 大成する人物は幼少期から優れた才能を発揮する たとえ。

東京美術学校同期の横山大観より5歳年下。
22歳の卒業時にそのまま助教授で迎えられたほどです。

《小倉山》1909(明治42)年
百人一首ってほとんど知らないが、
歌がモチーフした作品だそうです。

* 小倉山  峰のもみじ葉  心あらば
       今ひとたびの  みゆき待たなむ
(小倉山の紅葉に心があるなら、
     帝がもう一度訪れるまで散らずに待っていておくれ)

秋色に染まった林のなかで歌を練る
平安朝の貴族 藤原忠平。

こんな背景を説明されると、
絵がよく理解できましたぞ。
逆に言えば、説明されなきゃ、
わかれねえということですが…… f^_^;)。

2014年1月21日観覧 #1
美博の館

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