2009年3月6日金曜日

岸田劉生の「麗子立像」

 ぶらり散歩に出る。横浜・中区馬車道の神奈川県立歴史博物館で「アジアとヨーロッパの肖像」展を観る。
 この特別展はアジアとヨーロッパとの出会いを背景に、広い意味での肖像、人物表現、伴う絵画・彫刻・工芸・写真などに表現された自己(SELF)と他者(OTHER)の姿の歴史的な展開を紹介している。神奈川県立近代美術館葉山と同時開催(3月29日まで)。英語タイトルはSELF and OTHER : Portraits from Asia and Europeとなっていている。

 岸田劉生(1891年―1929年)の愛娘を描いた「童女図(麗子立像)が、特別展のポスターにも使用されており、やはり目を引いた。劉生の父は岸田吟香(1833年―1905年)で、J・Cヘボン(1815年―1911年)の「和英語林集成」の編纂、ジョセフ彦(1837年―1897年)の新聞発行に協力している。
 波乱万丈の人生を送ったジャーナリストで実業家の岸田吟香については、「七つの顔」を持った男(2008年9月7日)で触れている。
2009年3月5日観覧

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