2010年4月18日日曜日

三谷幸喜の愛猫おっしー

小林聡美の『嫁入り道具』

 ペットの訃報だってつらい。三谷幸喜さんチの愛猫おっしーが亡くなったという話を、彼が連載する朝日新聞夕刊エッセイで書いていた。2010年4月17日金曜日掲載の「ありふれた生活」である。おっしー(おしまんべ)は18歳だった。
 2カ月前から体調不良の老猫をやさしく労り介護する様子があり、心配していたが、とうとう来るべきときが来たという印象だった。腎機能の低下のため動物病院で点滴を打ち、食欲の落ちた対策においしい料理を作ったり、夜は添い寝したりする毎日だったそうだ。
 おっしーはもともと妻の小林聡美が独身時代から飼っていた猫だった。

 一連のエッセイには三谷の優しいさが伝わり、より彼への親近感が増した。

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 私事で恐縮だが、我が家の愛犬ポメラニアンのビッキー(写真)も2月に亡くなった。享年15歳1か月。老衰だった。腎不全や食欲不振、添い寝の状態は共通点があり、三谷家の話は人ごとでなかった。
 早や2カ月が経つが、寂しい。自宅近くにその名も『ペットヘブン』という動物専用の斎場と霊園を兼ねた施設がある。ささやかなスペースを借り、遺骨を安置している。毎週のように会いに行く。線香をあげ話かけるだけだが、遺影がこちらに向って機嫌よく尻尾を振っているような気がする。安心もし、癒される。
 死してなお癒しを施すペットは偉大ですな。

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