2010年5月22日土曜日

佐伯泰英「孤愁ノ春」

江戸を脱出した磐音とおこん

 佐伯泰英の人気シリーズ、居眠り磐音第33弾「孤愁ノ春」(双葉文庫)を読む。
 前巻の「更衣ノ鷹」の(上)(下)では、事態が大きく動いた。次期11代将軍と目されていた徳川家基が、老中・田沼意次に陰謀で毒殺された。磐音の義父母である佐々木玲園とおえいが自栽し、尚武館が閉鎖された。
 そして、今回は小梅村にある両替商・今津屋の御寮で身を寄せていた磐音が身ごもったおこんを連れ、厳しい田沼配下の監視をかいくぐり江戸を離れる。佐々木家を断絶させようと、執拗に田沼一派の追手が迫る――。

 さて、これからどのような展開になるのやら。よくぞストーリーをひねり出し33巻まで書いたものだと感心する。多少惰性で読んでいる感は否めないが、毎回そこそこに面白いのだ。新刊が出れば必ず買い求める。これって佐伯泰英の筆の魔術にかけれているのだろうか。

×  ×  ×

「孤愁」といえば松島アキラが歌唱した青春歌謡「湖愁」だよね。作詞・宮川哲夫、作曲は渡久地政信だ。
 ♪悲しい恋の なきがらは
  そっと流そう 泣かないで
 ホントにどうでもいい蛇足でした(笑)。
2010年5月22日読了孤愁ノ春ー居眠り磐音江戸双紙(33) (双葉文庫)

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