2010年6月11日金曜日

吉田正13回忌と橋・小百合

鶴田浩二、フランク永井、三田明
 国民栄誉賞受賞者で昭和歌謡を代表する作曲家・吉田正の13回忌法要が2010年6月10日、東京帝国ホテルで門下生の橋幸夫、吉永小百合ら350人が出席して行われた。

×  ×  ×

 橋幸夫と吉永小百合といえば黄金コンビだった。吉田正の作曲で、作詞は佐伯孝夫でデュエット曲もヒットした。一番のヒットは「いつでも夢を」だろう。
 ♪星よりひそかに 雨よりやさしく
  あの娘はいつも 歌ってる

「若い東京の屋根の下」もある。
 ♪山手も下町も 下町も山手も
  東京楽しや 楽しや東京

「そこは青い空だった」は全日空とのタイアップソングだった。
 ♪北の端から 南の端から
  夢のジェット機 727

 すべてがさわやかな明るい曲だった。高度成長期の日本であった。

×  ×  ×

 吉田正の門下生とヒット曲
・鶴田浩二:街のサンドイッチマン/赤と黒のブルース/好きだった/傷だらけの人生
・三浦洸一:東京の人
・フランク永井:有楽町で逢いましょう/夜霧の第二国道/東京午前三時/おまえに
・松尾和子:東京ナイトクラブ/誰よりも君を愛す/再会
・山田真二:哀愁の街に霧が降る
・橋幸夫:潮来笠/沓掛時次郎/江梨子/恋をするなら/恋のメキシカン・ロック/子連れ狼
・吉永小百合:寒い朝/伊豆の踊子
・和田弘とマヒナスターズ:泣かないで
・三田明:美しい十代
・久保浩:霧の中の少女

 思わず鼻歌が出る名曲ぞろいだな。シベリア抑留時に作った「異国の丘」が話題となり、復員後に作曲家人生を歩んだ。都会派ムード歌謡、青春歌謡、リズム歌謡、股旅ものと多彩だった。吉田は1998年に亡くなった。もう13回忌か、時は過ぎゆく。

0 件のコメント: