2010年7月13日火曜日

パウル君⇒「8」⇒たこ八郎

元日本フライ級チャンプ
『パウル君』は今や世界で一番有名なタコとなった。ドイツ西部のオーバーハウゼン水族館のタコが、ドイツの全7試合と決勝のスペイン優勝をパーフェクト予想した。まさに神託タコである。

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 〆予想が8試合目で語呂がいい。8戦全勝だ。末広がりだし、タコの足は8本。英語でタコはoctopusだ。これは8本足から由来している。語源はラテン語octo- で「8」を表す言葉だそうだ。
・octave:オクターブ。ドレミファソラシドは8音ですな。
・octagon:8角形。

 ところで、10月のOctoberは「8番目の月」だった。なぜ8番目の月が10月なのか。古代ローマの暦の年初を3月からスタートしたため、2か月ずれたということらしい。
 しかし、昔読んだ本によると、古代ローマ時代はもともと1年が10カ月でできていて、そこにジュリアス・シーザーが自分の名を冠した7月Julyを、その甥のアウグストゥスが8月Augustを押しこんだ。ふたりの偉人が歴史の名を刻むため、ゴリ押し?で、Octoberは10月になってしまった――これは俗説なのだろうか。

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「タコ」で「8」とくりゃ、『たこ八郎』だ。元日本フライ級王者にしてコメディアンだった。斎藤清作といえば、『河童の清作』として知る人と知る人気ボクサーだった。頭部のてっぺんの髪を剃っていたので、河童の皿ように見えたのでついた愛称だ。リング上では相手からよくパンチを食らったが、平気な顔で闘っていた。笹崎ジムといえばファイティング原田と斎藤清作が看板だったな。

 引退後、タレントになり由利徹に師事し、『たこ八郎』と名乗った。
 パンチドランカーで回らない呂律で「たこで~す」なんていっていたが、あれは芸だったか地だったか。どちらでもいいや。妙におかし味のある芸人さんだったなぁ。
 1985年(昭和60年)神奈川県真鶴の海岸で海水浴中に心臓マヒで亡くなった。44歳の若さだった。

  それにしてもパウル君は偉大なタコだ。タコ社長の太宰久雄を思い出させてくれて、今度はたこ八郎である。

1 件のコメント:

ハマのたそがれ人 さんのコメント...

熱海の友人からメールあり――たこ八郎が亡くなった海は「湯河原」と書いてあるが、「真鶴」ではないか。調べたら「真鶴」でした。早速、訂正した。多謝。