2011年4月7日木曜日

ボストン美術館浮世絵展:山種美術館

清長・歌麿・写楽in天明・寛政
 清長がいて、歌麿がいて、写楽がいた。摺りあがったばかりのような、鮮やかな色彩が匂い立つ「ボストン美術館浮世絵名品展 錦絵の黄金時代~清長、歌麿、写楽」(2011年2月26日~4月17日)を、東京・広尾の山種美術館で観る。
 浮世絵の名品を所蔵していることで有名なボストン美術館コレクションの中から江戸の天明・寛政期に焦点を絞って140点余を展示している。

 天明(1781年~1789年)寛政(1789年~1801年)といえば、遡ること200年以上も昔。活気と華やぎに満ちていた江戸町人文化が開花した。徳川10代将軍・家治と11代・家斉の、田沼意次が権勢をふるい、松平定信が「寛政の改革」を行い、文化芸術が爛熟した時代である。

構成
・第1章:鳥居清長(1752年~1815年)
・第2章:喜多川歌麿(?~1806年)
・第3章・東洲斎写楽(生没年不詳)
・第4章:黄金期の三大絵師をとりまく大家たち
 第4章では、勝川春章、鳥文斎栄之、歌川豊春、歌川豊国らの作品が紹介されている。

目を引いた作品
・鳥居清長:「美南見十二候 九月」「風俗東之錦 萩見」
・喜多川歌麿:「四季遊花之色香 上・下」「歌撰恋之部 稀二逢恋」「青楼遊君合鏡 丁字屋雛鶴・雛松」
・東洲斎写楽:「中山富三郎の宮城野」「市川男女蔵の奴一平」「天王子屋里虹 二代目山下金作の仲居おかね、実は貞任妻岩手御前」
・鳥文斎栄之:「茶屋娘見立雁金五人男」
・勝川春章:「三代目瀬川菊之丞の羽子板」

×  ×  ×

 歌麿の美人画は色香が際立っていますな。
 清長、歌麿、写楽ら浮世絵の天才絵師が登場し、蔦屋重三郎ら版元が鎬(しのぎ)を削った時代でした。
2011年4月5日観覧

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