2011年8月9日火曜日

藤島武二・岡田三郎助展:そごう美術館

うなじから清らかな色香が匂い立っていました――。岡田三郎助の代表作「あやめの衣」などが展示している「藤島武二・岡田三郎助展 女性美の競演」(2011728日~94日)が、横浜駅東口・そごう美術館で開催されている。明治末期から昭和前期に活躍し、日本の近代洋画の基礎を築いた二人の画家の作品約100点を展示している。

・藤島武二(ふじしま・たけじ=1867年―1943年)
・岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ=1869年―1939年)
 慶応3年に薩摩藩士の子として生まれた藤島と、2年後の明治2年に肥前鍋島藩の名家に生まれた岡田はともに同じような経歴をたどった。それぞれ曽山幸彦の画塾で洋画を学び、時期を異にしてヨーロッパ留学したのち、東京美術学校の教授となった。1912年には本郷洋画研究所を設立し、後進の指導に努めた。二人は同世代の洋画家として切磋琢磨した。
  岡田の妻・八千代は小説家、劇作家で、小山内薫の妹。

展示構成
・第1章:初期の作品
・第2章:中期の作品
・第3章:円熟期の作品

「あやめの衣」岡田三郎助:1927
 若い女性の後ろ姿――。着物を肩から滑り落とした。うなじと右肩が露わにになり、その柔肌が白く光っている。肌の白さを強調しているのは藍色の着物だ。藍の地にあやめが描かれ、腕から腰にかけて赤い模様が走り、アクセントになっている。女性の黒髪はアップにまとめられている。耳はピンクに染まっている。
 清潔な色香が漂ってくる。

 会場には、「あやめの衣」を描いたときにモデルが着た着物が展示されています。
201187日観覧

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