2012年6月24日日曜日

今野敏「黒いモスクワ ST警視庁科学特捜班」

怪僧ラスプーチンゆかりの教会で怪死事件は起きた――。

 今野敏の「黒いモスクワ ST警視庁科学特捜班」(講談社文庫)を読む。STシリーズ第3弾。
 



 警視庁科学特報班の百合根友久と赤城左門にロシア捜査当局と情報交換の命が下った。到着早々、二人はロシア正教会で起きたマフィア怪死事件に首を突っ込むことになった。亡くなったのは新興財閥のヴィクトル・ヴォルコフ。教会は怪僧ラスプーチンゆかりの教会だった。
 一方、STメンバーの黒崎勇治は古武術の美作竹上流のロシア支部指導で、同・山吹才蔵は檀家の招きで、ロシア入りした。
 さらに、ラスプーチンゆかりの教会で日本人フリーライターが変死した……。

×  ×  ×

 怪僧といわれた帝政ロシア末期の祈祷師、グレゴリー・ラスプーチンが登場し、興味がそそられました。もちろん彼が生きて登場したわけでなく、事件の現場となる教会は縁(ゆかり)があったという設定ですが……。

 山田風太郎さんの「ラスプーチンが来た」という小説を読んだことがあります。
 昔のことで何時と特定できず、さらに単行本なのか文庫で読んだかも定かではない在り様です。アルツハイマー気味ですか、ね(笑)。
 明治23年に秘かにラスプーチンが来日したという架空の話で、日露戦争の諜報戦で活躍した、若き日の明石元二郎が主人公でした。乃木将軍、二葉亭四迷、内村鑑三、森鴎外、チェホフなど歴史上の人物が随所にドラマに登場して、わくわくしたことだけは覚えています。

 だから、どうした?
 といわれると、ただそれだけのことです(笑)。
 でも、なにか取っ掛かりがあると小説の興味・面白みは膨らむものですよ(ポリポリ)。

ST警視庁科学特捜班
ST警視庁科学特捜班 毒物殺人
・黒いモスクワ ST警視庁科学特捜班
と、ST初期シリーズを立て続けに読んでみました。
 『推し本』です。
2012622日読了

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