2012年11月17日土曜日

今野敏「ST 黄の調査ファイル」

曹洞宗⇒鶴見線⇒武蔵白石⇒扇島海水浴場――。

 今野敏の「ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル」(講談社文庫)を読む。STシリーズ第6弾、「色シリーズ」の第3弾。


 足立区のマンションの一室で4人の死体が発見された。男2人女2人。いずれも二十歳前後。死因は一酸化炭素中毒。4人は新興宗教団体に所属していた。検死した川那部警視は自殺と断定したが、STは他殺の線も捨てなかった。
 実家が曹洞宗の寺で僧侶でもあるSTメンバー山吹才蔵が、宗教団体の人間関係に迫る。

×  ×  ×

曹洞宗の大本山といえば、横浜市鶴見の総持寺が名高い。
石原裕次郎さんのお墓がある。

ガキのころは「本山」と呼んでいた遊び場だった。
山の斜面を滑り降りたり、駆け登ったり、ワイルドな遊びをしていた。
川崎小田の自宅から歩いて20分ほど。
武蔵白石駅から鶴見線に乗って鶴見駅へ行ったっけ。

武蔵白石といえば、思い出は海水浴である。
乗船場があったんだよ。
ポンポン船(渡し船)に乗って扇島海水浴場へ。
昭和30年代前半に廃止され泳げなくなった。
京浜工業地帯の真ん中、海はお世辞にもきれいとはいえなかった()
小学校4年生か5年生が最後の夏だった。

武蔵白石、安善、浅野……。
あの鶴見線に乗ってみたい。
あの扇島の海水浴場って今どうなってるのだろうか。

曹洞宗の僧籍を持つ山吹才蔵が主役の、
ST 黄の調査ファイル」を読みながら、遠い昔を思い出しました。

20121116日読了
 
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