2013年2月2日土曜日

尾張徳川家の至宝:江戸東京博物館

戦国武将の生命を救った名器があった――。

「尾張徳川家の至宝」展を東京・両国の江戸東京博物館で観る。徳川家康の9男・義直(よしなお)を初代とし御三家の筆頭である尾張徳川家の歴史と格式を示す名品約300点を、名古屋市にある徳川美術館の協力を得て展示している。開催=201312日~224日。

 

音声ガイドを聴きながら、その歴史や逸話に興味を持った2つの名品。

★古銅砧形花生(こどきぬたかたはないけ) 銘 杵のをれ
 かつて豊臣秀吉が所持していた最も格の高い無文の古銅花生。秀吉の面前で、徳川家康と囲碁の勝負をして勝った犬山城主の石川貞清が秀吉から拝領した。その後、関ヶ原で石田三成方に与した貞清が家康に贈り死罪を免れたとか。
 戦国武将の生命を救った名器なんですな。

★藤原定家書状「山門状」
 藤原定家自筆の書状で、書き出しの「山門衆徒…」を冠して「山門状」と呼ばれている。比叡山延暦寺と石清水八幡宮の抗争に関わる書状。
 先のNHK大河ドラマ「平清盛」でも比叡山の山法師が登場して、神輿を都に動座して朝廷に直訴する場面がありました。
 「山門」とは比叡山延暦寺の異称。「山法師」はその僧徒、僧兵。
 家康から初代義直が譲り受け所蔵した。

本展構成
1章: 尚武 太刀や鉄砲など武具
2章: 清雅 茶の湯・能・香
3章: 教養 琴棋書画
特別公開: 源氏物語絵巻/初音の調度

 わずか2歳で尾張徳川家2代の光友に嫁入りした徳川家光の長女・千代姫(初音)の蒔絵鏡台は絢爛豪華でした。

2013年1月31日観覧
美博の館#4

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