山田洋次×藤沢周平「隠し剣 鬼の爪」

＊北朝鮮の金正恩労働党委員長の異母兄、金正男氏が暗殺された。2017/02/13マレーシアのクアラルンプール空港での出来事だった。国家ぐるみ殺人と見方が強いが、全貌はまだ見えない。暗殺といえば、本題「鬼の爪」は先の細い鋭利な小柄で心の臓を一撃一瞬に相手を葬る『暗殺剣』なんだよね。わずかな痕跡はあるが、人間業とは到底思えず死因は不明。闇から闇に……。    ×    ×    
 


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山田洋次監督の映画「隠し剣 鬼の爪」を観る。
藤沢周平原作 / 山田洋次・朝間義隆脚本 / 2004年 /

出  演
・永瀬正敏：片桐宗蔵
・松たか子：きえ
・小澤征悦：狭間弥市郎（宗蔵とは剣の好敵手）
・吉岡秀隆：島田左門
・緒形拳：堀将監（海坂藩家老）
・田畑智子：島田志乃（宗蔵の妹）
・高島礼子：狭間桂（狭間の妻）
・田中泯：戸田寛斎（宗蔵の剣の師匠）
・小林稔侍：甲田（海坂藩大目付）
・倍賞千恵子：片桐吟（宗蔵の母）
・光本幸子：伊勢屋のおかみ
・笹野高史：海坂藩御典医

幕末。東北の小藩 海坂藩の下級武士の片桐宗蔵は、母と妹、女中のきよと貧しいながらも幸せに暮らしていた。やがて母が死に、妹の志乃もきえも嫁入りした。
ある雪の日。宗蔵は3年前に油問屋の伊勢屋に嫁いだきえを見かけるが、やつれた姿に心痛める。気にかけながらも日々が過ぎ、母の法事の席で志乃からきえがひどい仕打ちにあい病に伏せっていることを聞く。宗蔵はたまらず伊勢屋に向かう。日の当たらぬ板の間に寝かされ衰弱しているきえを背負って家に連れて帰った。

山田洋次監督による藤沢周平原作の映画化は「たそがれ清兵衛」に次ぐ第2弾。
・「たそがれ清兵衛」2002年 真田広之 宮沢りえ
真田と宮沢がそっくり永瀬正敏と松たか子にすり替わった感じです。農家の出で身分違いの宗蔵に恋心を抱くきえ役の松たか子が可憐です。家老の緒形拳と大店のおかみの光本幸子の憎々しさが盛り上げます。「たそがれ清兵衛」でも登場した田中泯が切れ味いい殺陣を見せています。
・「武士の一分」2006年 木村拓哉 檀れい 笹野高史

拙ブログ「山田洋次」関連
・「男はつらいよ」1969年 渥美清 倍賞千恵子 光本幸子
・「続・男はつらいよ」1969年 渥美清 倍賞千恵子 佐藤オリエ
・「幸福の黄色いハンカチ」1977年 高倉健 倍賞千恵子 武田鉄矢
・「キネマの天地」1986年 中井貴一 有森也実 渥美清
・「おとうと」2010年 吉永小百合 笑福亭鶴瓶 蒼井優
・「東京家族」2013年 橋爪功 吉行和子 妻夫木聡 蒼井優
・「小さいおうち」2014年 松たか子 黒木華
・渥美清 柴又帝釈天 2010/06/05

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2017年2月16日観映 ＃212
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