2017年4月22日土曜日

追悼 松方弘樹さん「修羅の群れ」

*松方弘樹さん(2017/01/21死去 74歳)は殺陣の上手な役者として知られるが、時代劇に出たては左利きで斬っていた。俳優キャリアを積みながら、見た目に違和感のある左の変則から正統派の殺陣に変えている。努力のなせる技だと感心して観ていた。戦前からの剣豪スターで父の近衛十四郎さんも殺陣の名手だった。DNAを受け継いだのだろうか。
6月6日松方さんのお別れの会が開かれる。    ×    ×     


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松方弘樹(享年74歳)主演の映画「修羅の群れ」1984年を観る。
監督:山下耕作
原作:大下英治
脚本:村尾昭
配給 : 東映 

出  演
・松方弘樹:稲原龍二
・鶴田浩二:横山新二郎
・酒井和歌子:稲原雪子(稲原の妻)
・菅原文太:井沢輝一
・北島三郎:モロッコの辰(出水辰雄)
・北大路欣也:石河修司
・若山富三郎:鶴岡政二郎
・丹波三郎:加東伝三郎 
・天知茂:大島英五郎
・張本勲:山村修道
・小林繁 / 小林稔侍 / 品川隆二(龍二の父)/ 待田京介 / 
・風見章子(雪子の母)/ 小野さやか / 

昭和8年、横浜浅間町の吉岡道場で柔道に励む稲原龍二は、横浜四親分の一人 加東伝三郎の勧めもあり若い衆になった。博奕で身を滅ぼした父の仇をうつつもりで任侠の世界で男を上げようとしたのだった。龍二は加東の下でよく腹き、加東一家の兄貴分の横山に気に入られる。やがて頭角を現し、彼の侠気を慕い子分が集まってくる。
昭和24弁熱海を拠点に稲原組が誕生する。
モデルは関東随一の組織の首領となった稲川会の初代総裁稲川聖城。

松方弘樹を東映が高倉健、菅原文太の後継エースに仕立てようとした映画。

横浜の浅間町は以前住んでいた場所に近い。黒澤明監督のデビュー作「姿三四郎」の冒頭シーンに浅間神社が出てくる。稲川会の稲川聖城さんってこのあたりで生まれたそうだ。

川崎の韓国系ヤクザのトップ役の張本勲さんは、なかなかの押し出しで台詞もうまい。巨人、阪神のエース小林繁さんも出ている。異色のキャストだ。

天知茂と菅原文太の絡みにニヤリだな。。ナイトクラブの先客で飲んでいる大親分の天知に、愚連隊上がりの井沢役の菅原文太が「よお、大島くん」と挨拶するが、天知が「おめえさんにくん付け呼ばわりされる覚えはねえな」と軽くいなし貫禄を見せるシーンがある。新東宝出身なのだよね、お二人は。

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2017年4月19日観映 #230

映劇の芸

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